出版物の執筆・寄稿・監修履歴
テレビ出演
お問合せ
検索窓
以前の記事
雑記帳
閑話
コンサルの個人情報
コンサル・代行の内容
コンサル・代行の実績
食関連企業の危機管理・信用調査
料金体系
違反事例と是正案の紹介
品質保証・品質管理の実務
食関連法の抵触許容範囲
通販・ネットショップ
食の安全情報

名取市閖上津波犠牲遺族による提訴により「寝たきり家族の避難」についての提言がなされることを期待します。

2014年09月06日

民事裁判自体については遺族側敗訴となるのでしょう。

 

前々日の地震発生後には鳴ったであろう防災無線に引きずられ大震災発生時に防災無線が鳴らなかったために震源は内陸部で津波来襲はないと大人でも勘違いしてしまい避難しなかった可能性はあるだろうと思います。

 

一方、大人であれば自家用車を有している場合には自動車に向かいラジオを付け、そこからも情報をとるのが妥当な選択でもあったと思います。

 

どのような行動をなさったかは知るすべは無いとは思いますが、高齢のご家族が同居されておられたということは先般のニュース・記事で存じておりましたので、その方がもしかして寝たきり状態であったゆえの不運だったのではとも想像しておりました。

 

今般朝日新聞の宮城県内版の記事を拝見し、やはり祖母の方が寝たきり状態であられたことを知り、大津波が来襲すると「確信」がもてなければ避難はできなかっただろうと推察致します。

 

寝たきりの家族がいる方々ならお分かりでしょうが、寝たきりの家族を自家用車に乗せて避難させる場合はその移動に伴う負荷で寝たきりの家族が命を落とすことも覚悟しなければならないでしょう。

 

予め「車に乗ってどこそこに行くからね」と何度も何度も優しく言い含めるように話しても「行きたくない」「動きたくない」そう怯えるようにつぶやく、寝たきりの方の多くはそうではないでしょうか、全ての方がそうだとは言いませんが。

 

「急に」「短時間に」寝たきりの方をベットから起こし玄関に向かい車に乗せ移動する。介助できる大人2人で寝たきりの方お一人と幼児を車に乗せて避難所まで移動する。

 

避難所に着けば、そこにいる方々が介助してくれるでしょうが、一連の避難行動は寝たきりの方には骨折の可能性を含めた相当な負荷がかかるでしょうし、ある程度はその行為によって死なせてしまうことも考慮しなければならないでしょう。

 

寝たきり家族を避難させる場合には相応の覚悟がいるでしょう、不必要な避難で万一死なせてしまった場合には刑事責任も問われるかもしれませんし。それはそれとしても寝たきりの家族は動かされることに恐怖の表情を浮かべる場合もあるでしょうし、他人の中に行くことを嫌がることもあるでしょうから、無理に動かすことは家族として忍びなく思うこともあるでしょう。

 

ご遺族のお気持ちとしては民事裁判しか「知る」術がない、ということであられるのでしょう。

 

本提訴には社会的意義が大いにある、と思います。寝たきりの家族がいる場合の避難について考えるきっかけとなるのではないか、と思います。

 

私だったらどうしただろうか?...大津波が来襲するという情報を得ても寝たきりの家族と家に残ることを選択したかもしれません。ご遺族の方々には無慈悲な申しようになりますが、「ラジオでも情報収集し、震源が内陸部ではなく大津波警報が発令されていることを知り、妻に孫を抱いて歩いて閖上中学校に避難するよう話し、自分は寝たきりの母のそばに残る。」という選択をしただろうと思います。

 

後からは何とでも言えますので、ご遺族の方々には甚だ失礼な言だとは思いますが。


 
Comment(0) Trackback(0)
この記事へのトラックバックURL
ボットからトラックバックURLを保護しています